COLUMN

蛇信仰
海千山千

Sea Snake, Mountain Snake

海千山千
という言葉があります。

世間の辛酸をなめ尽くし、物事の裏表を知り抜いた「抜け目がなく悪賢い人」を指す表現です。
由来は「海に千年、山に千年住んだ蛇は竜になる」という中国の伝説。

私は幼少の頃から蛇に対し異常な程の興味を持っており、知れば知る程興味の尽きない存在です。

日本も勿論のこと、ある国々では神の化身や、神に仕える存在であったり、
アダムとイブを唆したのも蛇。

四肢のない身体で地を這いずり、
狩は噛みつくか、自分の全身をもって締め付けるという。
己の殺意に一番ストレートな表現も然り、
かの画狂老人卍こと、葛飾北斎も「しうねん(執念)」という絵に蛇を描くなど、

古代の石碑や土器などにも描かれているという点を見ても
古来より人に恐れと神秘を感じさせる存在だということは明白です。

蛇の脱皮も、それを助長させる一つの要因でしょう。
自分の胴の何倍もの太さの獲物を呑み込み、その分、一段一段と身体を大きくしていくところは、人間の自身の器にもよく似ていると思うのです。

川を優雅に泳ぐ鯉が、龍門を登りきり、龍となるというお話しよりも、
私は蛇から龍になるお話しのほうがよっぽど好きで、
鯉の「出世」というゲン担ぎよりも、
辛酸を嘗め、裏表を知り限界を超えたものを呑み込み続け龍となった蛇の「執念」に憧れるのです。

日本の伝統のそれとはズレている解釈にせよ、
蛇に愛着をもつ愛好家の方に(そうでない方も)任せて頂けるよう誠心誠意、日々精進していく所存で御座います。

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